築20年の住宅のリフォーム。1階は元々3つの部屋に分かれていました。
それらをもとめて48畳のワンルームにします。
クライアントの希望は白くて冷たい部屋。
既存の仕上を解体後、床はステンレス、壁は全周家具で覆い
天井はコンクリート直天に白ペイントで仕上げます。
壁面家具には部屋に散乱している物が機能的に収納され、前面は扉で覆われます。
それらの扉はすべて白色ですが
収納される物により、姿を変えます。
中身を見せるために透きとおった白
半透明な白、不透明な白、ざらざらした白、つるつるした白
空気を通すためのルーバー状の部分
スピーカーを収容したサランネットの部分
それらはすべて白ですが
違った雰囲気のものが「パッチワーク」のように壁面に配置されます。
天井や壁の白は床のステンレスに映りこみ
多様な実像と虚像の白によって部屋全体が包まれます。
リビング、ダイニング、キッチン、ワークスペースの機能は一体となり
大テーブルを中心に共働きの夫婦二人が生活を繰り広げます。
収納内部(1)
生活用品のすべてが壁面家具に収納される。スピーカーが収納されるボックスの扉は白色のサランネットで作られている。
収納内部(2)
キッチン壁面家具の収納状況
2階の寝室への階段。
リビング、ダイニング、ワークスペース
すべての機能がワンスペースで展開される